====== 水張り(パネルに画用紙を張る) ====== 画用紙をパネルなどへ水張りする手順\\ 画用紙の剥がし方は[[process:stretchedpaperoff:start|こちら]] ===== 使用する道具 ===== - [[:tools:board:woodpanel:start|木製パネル]] - [[:tools:implements:brushwash:start|筆洗(バケツ)]] - [[:tools:implements:widebrush:start|水刷毛]] - [[:tools:implements:cutterknife:start|カッター]] ===== 材料 ===== - [[:tools:paper:start|画用紙]] - [[tools:materials:watertape:start|水張りテープ]] - 水 ===== 作業手順 ===== 右利きを前庭に説明する。左利きの場合は適宜読み替えてください。 ==== 画用紙を断裁する ==== - [[tools:board:woodpanel:start|木製パネル]]を平らな台に、正面を天に向けて置く - [[tools:paper:start|画用紙]]を[[tools:board:woodpanel:start|パネル]]の上に載せる - [[tools:paper:start|画用紙]]の左上の角を[[tools:board:woodpanel:start|パネル]]の左上角に合わせ、そこから[[tools:board:woodpanel:start|パネル]]の厚み分だけ、上方向および左方向へずらす。\\ {{popup>:process:stretchingpaperonboard:ss_20200727_065717.png?600}} - [[tools:board:woodpanel:start|パネル]]の右辺と底辺に沿って、[[tools:implements:cutterknife:start|カッター]]で[[tools:paper:start|画用紙]]の余分を切り落とす\\ {{popup>:process:stretchingpaperonboard:ss_20200727_070309.png?500}} ==== 水張りテープを準備する ==== 四辺に貼る[[tools:materials:watertape:start|テープ]]をちぎって用意する。このとき、[[tools:materials:watertape:start|水張りテープ]]のロールを濡らすとまるごと使えなくなってしまうので、水濡れ厳重注意 - 各辺、[[tools:paper:start|画用紙]]より左右5cm程度ながめに[[tools:materials:watertape:start|水張りテープ]]をちぎる。\\ たて・たて・よこ・よこ の合計4本準備する。\\ {{popup>:process:stretchingpaperonboard:ss_20200727_071208.png?270}}\\ [[tools:materials:watertape:start|水張りテープ]]のロールは水濡れしないよう、使用後はすぐにビニール袋に戻す ==== 画用紙を濡らす ==== - 筆洗(バケツ)に水を張る - 画用紙の裏表を確認し、__裏を天に向けて__置く * 画用紙は表面のほうがややザラつきがある。 * 断面を指の腹でやさしくこすると、引っ掛かりのある側が裏。全紙から断裁する際に、表から裏に向かって断ち切るため。 - 刷毛に水をたっぷり含ませ、画用紙のまんなかに置く - 刷毛を中央から角にむかって滑らせ、水を伸ばす。\\ {{process:stretchingpaperonboard:ss_20200727_072017.png?200}} - 刷毛を中央から上下左右にむかって滑らせ、水を伸ばす。\\ {{process:stretchingpaperonboard:ss_20200727_072821.png?200}} - 画用紙全体へ刷毛をすべらせ、塗り残しや塗りムラがないよう、均等に伸ばす\\ {{process:stretchingpaperonboard:ss_20200727_073112.png?500}} - 画用紙の縁や角に水が溜まっている場合は、刷毛の先で吸い取るようにして除いておく。 ==== 画用紙の“目”を確認する ==== 画用紙は、製造時の漉(す)き工程で、縦か横方向に目ができる。パルプの遷移が並んでいる方向が“目”で、水を吸って膨らむ際、目の方向に大きく伸びる。また、乾燥時には逆に目方向に大きく縮む。この性質をふまえて、水張りは目方向に直角な辺から固定する。ミューズM画の場合は、A2サイズで長辺方向に、A3サイズで短辺方向になる。したがって、木炭紙大の場合は長辺方向、B3パネルなら、短辺方向が目にあたる。 ==== 張るタイミング ==== 画用紙が水をすっかり含んでたるみきった(伸び切った)タイミングで張ることで、しっかりピンと張り付けることができる。 * 水が紙に吸われて、表面のテカリが消える * 画用紙がやわらかくなって、パネルにぺたっとくっつく * 画用紙の端のまるみがとれて、パネルにぺったりくっつく のような様子になったら準備OK。このタイミングを逃すとどんどん紙が縮み始めてしまう。 ==== 画用紙を張ってゆく(最初の辺) ==== === テープを貼る位置に当たりを取る === - 画用紙が十分に伸びたら、裏返して(紙の表が天/水をつけた裏面が下)、パネルと紙の中央をあわせる。パネルと紙の角度を揃える。\\ このとき、紙のはみだしを指先をつかって計るとわかりやすい。目分量でOK - まず最初にパネルごと回転して、貼る辺を自分の体に対して右に向ける。\\ {{process:stretchingpaperonboard:ss_20200727_074545.png?200}} - 画面中央に左をを置いて画用紙を押さえ、パネルの右辺に沿って画用紙に折り目をつける。\\ {{process:stretchingpaperonboard:ss_20200727_075301.png?160}} === テープを画用紙に貼りつける === - パネルを90度回転させて辺を手前に向ける - 準備した水張りテープに水をつける - 右手で刷毛を持ち、水を含ませ、かるく振って余分な水を切る。 - テープの糊面を天に向け、糊面に親指がくる向きで先端をつまんで左手で持つ。 - つまんだテープの、手元のところを筆洗(バケツ)の縁に当てるように置く。 - その手元のテープの上に右手で持った刷毛を乗せる。 - 刷毛を動かさないようにして、左手のテープをすっと引き上げる。 - テープをすべて抜きとると、糊面に水が付いて濡れた状態になる。 - 濡らした水張りテープを画用紙に貼り付ける\\ {{process:stretchingpaperonboard:ss_20200729_115105.png|}}\\ 画用紙の、右手でつけた折り目を目標に、画用紙にテープを貼る - 貼る位置は、折り目から2mm程度外側。画用紙は乾燥時に縮むため、画用紙に引っ張られてテープが画面側に入り込むことを避けるため、貼る位置を少し外側に置く。 - 画用紙にテープを載せたら、画用紙とテープをしっかり接着する。\\ 両手を使い、親指を上(テープ側)人差し指を下(画用紙の裏側)に向け、テープの中央付近で、テープと画用紙の接着面を挟む。そこから、両手を左右に広げる方向に画用紙の端までずらしながら、接着面を挟んで接着してゆく。これを2~3回繰り返してしっかり固定する。\\ このとき、テープに付いた水分は、テープの紙と画用紙とにそれぞれ吸収されることで、糊が固まり固定される。\\ 指で圧迫したあとはかなりしっかり接着されているので、もしも接着面をしごく過程でテープがずれるなどしても、極力貼り直しは避ける\\ {{process:stretchingpaperonboard:ss_20200729_110803.png|}} === テープをパネルに貼り付ける === - パネルを90度回転し、貼り付ける辺を右に向ける - 画用紙に折り目を付けたときと同様に、画面の中央を左手で抑えて画用紙を固定する - 押さえた左手の、すぐ横から、右手で紙のたるみを辺に向かってしごいてゆく。\\ このとき、右手を押し付ける強さに注意。弱いとたるみを送れず、強いと紙面を傷める。 - パネルのふちまでたるみを送ったところで、しごきを止め、手首を返すようにして、パネルの側面に画用紙を折り付けるようにし、たるみを側面側に送りつつ、テープを押し付けて固定する。\\ この動きは、左手を中心に放射状に広げながら繰り返す。最初は辺の真ん中から始め、その前後、その前後と広げてゆき、角まで繰り返してゆく - テープがひととおりパネルに接着されたら、パネルを持ち上げ、(画用紙へのテープ圧着の手順と同様に)テープとパネル枠木とを指で挟み、しっかりと枠木にテープを圧着する。 - 余ったテープはとなり辺の枠木に回して貼り付ける(画面側にはみ出さないように注意) ==== 2つめの辺を貼る ==== - パネルを回転し、__最初に貼った辺の対辺__を右に向ける - テープの当たりを付けるために、先程の工程と同様に、画用紙を軽くしごいて折り目をつける。 - 貼る辺を手前に向ける - テープに水をつけ、画用紙に接着する - 貼る辺を右に向ける - 最初に貼った辺のすぐ脇から、画面の中央に向かって左手でたるみをしごきつつ、画面中央で押さえて画用紙を固定する - 先程の作業と同様に、辺に向かってたるみをしごきながら、テープを貼ってゆく - パネルを持ち上げ、パネル枠木にテープを圧着する。 - 余ったテープを枠木に回して貼り付ける ==== 残る辺も同様に ==== - 同様に残る2辺も貼る ==== 乾燥 ==== - 作業がおわったら、パネルを水平にしたまま風通しのよい場所で乾燥させる。 - 画面にかるく手のひらをあて、ひんやりしなくなったら乾燥完了 - ドライヤーなどで強制的に乾燥させる場合は、急激な張り縮みで紙が割れないように注意する